![]() 現実にGD3をセレクトするお前の理由―― それを見せてくれ―― 今 回私が買い求めたのは平成18年式。カルく10年落ちの中古車です。 私が求める理想に限りなく合致するスペックでした。 「普通車であること」。軽自動車は冬道でまっすぐ走らないので、これは外せません。 「4輪駆動であること」。軽のFF車で冬の坂道発進をすることができず冷や汗をかいたので、絶対に4駆の車にしようと決めていました。 「マニュアルであること」。もちろんオートマチックの方が楽ですが、私は自分の好きなギアで走りたいのです。 ここまで入力してカーセンサーに検索をかけると、ランエボですかGT-Rですか? と、まあそんなのばかり出てきます。あとはレガシィであったり、インプレッサであったり。 確かにターボ車に対するあこがれはあります。峠道の低速急勾配急カーブ地帯に差し掛かった時、「ターボがあれば、もたつくことなくグイグイ加速していくんだろうなあ」と思うことはしばしばあります。実際そうでしょう。 STiとまではいかなくても、やっぱりWRXかなあ。でもレガシィもいいなあ。GT-Bって言ったら、ターボと一緒にビルシュタイン製のダンパーもついているし。思い切ってこれにしちゃうか! とも思いましたが、そう簡単にはいきません。 だってそのクルマ、走行距離11万キロとかですから。もうちょっと程度が良くても9万キロくらい走ってるし。 その走行距離も問題ですし、重量級+ハイパワーターボ車。ただでさえ機械的にアチコチ負担がかかる車を、どう走らせてきたか。その部分も気になりました。 クルマが持ち合わせている「性格」というか「コンセプト」と、それをチョイスするであろう人の「走らせ方」を合わせて、想像してみると、少なくとも私が用意できる予算では……けっこーガタガタな車をつかまされるんじゃないかな。そういう風に思ったのです。走りこめば劣化は早く進む。当然の話です。 そう考えた時に、この車の魅力が光るんです。 走行距離4万キロ弱。年間4000キロも走っていないんです。「本当かね」と思われる向きもあるかもしれません。デジタル式のオドメーターですが、仮にそれをイジっていたとしてもかまいません。1500tの自然吸気エンジンなんて、カタログスペックばかり見て「STiじゃなきゃインプレッサに乗る意味がない」ってけなされ、それ以上に無視されているような車ですから。走り込みたいって思う人はハナもひっかけないでしょうから。「フツーに使われてきたんだな」という想像が立ってしまったわけですから。 車はまず実用性ありき。峠道をグイグイ力強く駆け上がるという夢はかないませんが、ターボ車に比べて軽く燃費もよくレギュラーガソリン仕様であることは、現実的にこれから長く乗り続けることを考えれば非常におトクと言えるでしょう。 そして最後になりますが、同じ条件(普通車・四駆・マニュアル)で半額のプライスタグが付き、取り扱いも信頼の超大手中古車買取店となっている日産サニーではなくコチラを選択したのはなぜか。現車を確認しに行ったら何となくペースに乗せられて契約書にサインをしてしまったから、ということばかりではありません。 やっぱりスバルだからです。インプレッサだからです。グッとおとなしめのバージョンであろうと、インプレッサだからです。 水平対向エンジンによって成立するシンメトリカルAWD。ラリーカー譲りの高性能シャーシ。ボディは専用設計なのでまた少し違うかもしれませんが、基本的なパッケージングが輝いて見えたのです。 「そういう車に乗りたい」 そう思ったのです。サニーもいい車だとは思いますが、プライス以外に「やっぱりサニーはこれがいいんだよな」というのを見つけることができなかったので、インプレッサにしました。 扱いやすいクラッチ。素直なふけ上がり。軽いステアリング(油圧式ですけど)。 まるで、教習車に乗っているようです。 免許を取って今年で15年。ここに来て原点回帰というか、初心を思い出して。 「最良の運転とは何か」 そういうものを、インプレッサと一緒に考えていきたいと思います。ゆっくりと、ね。 ボディタイプ ハードトップ ドア数 4ドア 乗員定員 5名 型式 LA-GD3 全長×全幅×全高 4455×1695×1440mm ホイールベース 2525mm トレッド前/後 1460/1450mm 室内長×室内幅×室内高 1890×1380×1180mm 車両重量 1230kg 燃費・性能・詳細スペック エンジン型式 EJ15 最高出力 100ps(74kW)/5200rpm 最大トルク 14.5kg・m(142N・m)/4000rpm 種類 水平対向4気筒SOHC16バルブ 総排気量 1493cc 内径×行程 85.0mm×65.8mm 圧縮比 10.0 過給機 なし 燃料タンク容量 50リットル 無鉛レギュラーガソリン 10モード/10・15モード燃費 16.0km/リットル 足回り系 ステアリング形式 パワーアシスト付きラック&ピニオン サスペンション形式(前)(後) ストラット式独立懸架 ブレーキ形式(前) ベンチレーテッドディスク ブレーキ形式(後) ドラム(リーディングトレーディング) タイヤサイズ 175/70R14 (以上、goo-netより) スバルインプレッサの記事・目次へ戻る 総合案内へ戻る |