２００８年８月　宇都宮

　近頃は写真を撮る暇もないほど全力で遊ぶようなことが多く、そういうこともあって文化的な感慨を覚えることが多くなってきた野生気味の犬神ですが、今回は写真を撮ってきました。

　何せ今回行ったのは華厳滝。いくら地元の川で遊びまくる犬神とて、華厳滝で遊ぶわけには行きません。私はまだまだ生きたいのです。一緒に行った中禅寺湖ではスワンボートを（途中に何度も休憩挟みながら）全力漕ぎし、翌日に行った奥鬼怒では普通に温泉に浸かってさっさと帰って来ましたが、ともかく久々に文化的なことを思った旅行でした。

　そういうわけで、後のために記録を書きたいと思います。

　とりあえず旅行は朝早くから行動するのが定番。６時７分の始発に乗って、一路宇都宮へ新幹線でゴー。その後、駅まで迎えに来てくれた、この宇都宮を拠点に仕事をしている兄者のマーチにてそのまま日光・華厳滝方面へ……。

　私の場合は基本的に地図と勘で行動しますが、兄者の車には超高性能ナビが搭載されており、行き先をピッピッと入れればあとは自動的に道案内をしてくれるので、特別に迷うこともなく目的地へ。

　正直、華厳滝というものがある、と言うことは知っていたものの、それが実際にどうすごいのか、サッパリわかりませんでした。「要は滝でしょ？」「東照宮があるからついでに有名になっただけなんじゃないの？」などと、コンクリ詰めの上に滝つぼの底に沈められそうなことを思っていたのですね。

　もちろん、実際に見てみるとそんな疑問はあっという間に吹き飛びました。有料にて岩盤をぶち抜いたエレベータを下り、割合に低い場所から見られる展望台から見た華厳滝は……圧巻でした。

　こんなにでかいのか！――とにかくそれが、私の感想でした。これは写真に収めなければなるまい。そう思って、持っては行くものの実際にシャッターを切ることはなかった私の愛機α-sweetを取り出し ……

　で、電池がない！

　しばらく放っておいたために、さすがのリチウム電池も切れてしまったのですね。……まあ、すぐに売店にて購入し、少々高くついたものの、写真を撮ることはできたのですが。

　その後、実際に帰ってきてから多少は知識を補完しましたが、まあ実際に滝を見た時以上の感慨はありませんでした。やはり何とかは一見にしかず。別な言い方をすれば、多少お金を払ってでもやはり間近で見る価値は十二分にあると言うもの。東照宮～華厳～中禅寺湖は定番中の定番ルートですが、結局いいところだから定番になるんですよね。

　そうそう。その場所で売っている湯葉コロッケがとてもおいしかった、ということも付け加えておきましょう。あと、エレベータは激しく混むので、行くなら早めに行った方がいいと思います。我々は早めに行ったのが功を奏し、せいぜい２～３回待ちくらいで乗れました。

　中禅寺湖では足こぎボートに乗りました。

　考えてみると自分でこういったものを漕いだ記憶がない犬神、果たしてどんなものかと思っていたところ、壮絶に大変なものであるということがわかりました。足が痛いし息が切れるし、途中で何度も休憩を挟みました。その間は兄者、または弟者が漕ぎ続けていたので、いかにこの次男がヘボであるかを露呈する機会と相成ってしまったわけでした……。

　当日はそれほど風が強かったわけではないのですが、ないわけではなく、またモーターボートや大型の遊覧船が通ったあとに起こる波にも木の葉の如く揺られるスワンはちょっとしたファイト一発状態。物理的にひっくり返ることはないにせよ、下手すれば人間だけ放り出されるかと思うほど激しく揺られ、陸に上がった時はしばらくまともに歩けませんでした。

　その後、みやげ物店では和紙人形を買いました。果たして日光名物なのか何なのかはよくわかりませんが、とにかく一目惚れしてしまったので、ちょっと大きめのもの（２０００円くらい）を購入。店の奥にしばらく吊るされていたみたいで、うっすらとほこりをかぶり、タグは少々色あせていました。

　手提げ袋に入れてもらったものの、それがあまりにも小さいために、結局身体の前で抱きかかえるような形で持ち運ぶことに。とはいえ店から出る時に、入れ替わりに入ってきた人が「あ、これが和紙人形だね」などと言ってくれたので、ちょっとしたコマーシャルになったのかもしれません。だとしたら、まんざらでもないですね。

　
　その後は「忍者ラーメン」「家康ラーメン」なるものをそれぞれ食べました。基本的には「忍者」が味噌味、「家康」が醤油味のラーメンでして、それ以上の特徴的な要素はちょっとわからなかったのですが、ともあれその雰囲気が何よりもおいしいのです。

　そしてあとは名物のカステラとチーズケーキを買い、その場を後にしました。あとは宇都宮市街を歩き回り、存分に遊んだあとにご飯を食べてその日は終わりました。２日目は奥鬼怒編です。

２日目　「奥鬼怒激闘編」

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