PROJECT NEKOTORA



もう一度、海へ -sea you again-
May.30.2020 - Fukaura, Aomori

この記事を書いているのは2021年1月31日です。外は大雪が降って、気温も氷点下。外出するなら四輪じゃないと無理です。

最後にオートバイに乗ったのは、いつだったかなあ。たぶん11月じゃなかったかなあ。それ以来、私の愛車・小虎(カワサキ・Dトラッカー125)はずっと眠ったままです。正直なところオートバイに乗らないと、メンタル的に相当つらいんですよね。私にとってオートバイに乗ることは、最高のメンタルケアですから。

そういうわけで、そんな気持ちを少しでも紛らわそうと、今日は昨年5月にオートバイに乗って以前も訪れた青森県深浦町への旅行記を書きたいと思います。せっかく写真がたくさんあるので、それを整理するという意味も含めてね。

 
夢とかあこがれとか - fight with dream -


とりあえず、オートバイに関しての話はこれが初めてでしょうから、私とオートバイについて。……って、私は昔からのバイク乗りってわけじゃないですから、全然大したことないですけどね。免許だって備考欄に「自動二輪は小型に限る」という一文が加えられているから、125cc以下のものにしか乗れないし。

でも、いいんです。これが私にとっての精一杯でしたから。教習料金もちょっと安いし、教習項目もちょっと少なかったし、基準も少しイージーだったし。「公道を時速60キロで走り、二段階右折をしなくてもいいオートバイに乗りたい」という目標地点があったから、これでいいんです。文字通りの普通二輪免許が取れる方なら、それに越したことはありませんが、私の場合はこれが、自分の持っている全力を尽くして、ようやくたどり着いた地点ですから。ほかの人と比べたって仕方ないですよ。

愛車のカワサキ・Dトラッカー125は、地元のバイク屋さんで買いました。委託販売ということで、相場よりもちょっと安かったのかな。「125ccのミッション車」という、非常にマニアックなカテゴリーですから、まだ免許を取る前にローンを組んでしまいました。これもまた、人によってアレコレ評価があるかと思いますが、私的にはとても気に入っています。車体が軽いからちょっとした自転車感覚で気ままにすいすいと走れるし、その気になれば70キロくらいの巡航ベースで走ってくれますし。1リッターで50キロくらい走ってくれるので、非常に気に入っています。

そんな愛車で向かったのが、青森県深浦町。以前は車で行って、どこまでも続く海沿いの道路を走り、それはそれで気持ちよかったのですが。やっぱり時々すれ違うオートバイに乗った人たちを見ると、「ああ、格好いいなあ」と思っていました。そしてめでたくバイク乗りの端くれになることができたので、「いつか、オートバイで深浦町の海岸沿いの道路を走ってみたい」そんな思いを抱いていました。

それを実行に移したのが、昨年の5月のことでした。


曙光 - dawn -


 


まだ夜が明けきる前の午前5時に拠点(職場の寮)を出発して、最初に目指すのは海沿いの街・鰺ヶ沢町。深浦町は世界遺産でもある白神山地の向こう側にあるので、ダイレクトに行くことができないのですね。そのため奥入瀬渓流から十和田湖まで出て、そこから山道を突き抜けて、弘前まで行って〜とか何とかって、まあ非常に長い道のりなんです。まず海まで出るのが大変なんです。でも高速道路とかじゃないですから、私の小虎だろうとニンジャH2だろうと、同じステージで走らなくちゃいけないんです。

この写真は十和田湖から弘前方面に向かう途中の、ちょっとした駐車スペースで撮影したものです。特に〇〇展望台という看板があるわけじゃないのですが、十和田湖周辺では随一の絶景スポットです。ここにたどり着くまでの道のりも、急こう配急カーブの連続ですから、まさに小虎にはうってつけ。小気味よくシフトチェンジしながら一定の速度を保ちつつヒラリヒラリと登っていくのは最高に楽しいです。そして、そうやってたどり着くこの光景……今は冬季閉鎖中ですが、また春になったら上りたいものです。


その後も狭くて見通しが悪い旧道を恐る恐る駆け抜けていくと、やがて2つのエリアをつなぐ巨大な橋が現れます。これは「城ヶ倉大橋」というもので、255メートルもあります。青森県の観光案内ホームページによると、これをもって「南部」と「津軽」をつなぐ橋だということですから、とりあえず次のステージに向かうためのチェックポイントのようなものでしょうか。そういうわけで、とりあえず、ここからの風景をパチリ。

 

もう一枚。こちらは青森県で一番高い山「岩木山」です。




さて、そんなわけで最初のステージをクリア。再び山道を走り、目指すは最初の目的地・鰺ヶ沢町です。鰺ヶ沢と言えば? そう、あのお店です。






つづく

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