緊急寄稿!
実録・"photosmart S20"を"Windows 10"で動かそう!
-How to use photosmart S20 on Windows 10-



 『スキャナ』――それは私にとって、まさに高嶺の花と言うべき周辺機器でした。

 中学時代(Win3.1〜Win95の時代)に学校のコンピュータ室にあったそれは、たぶん今の時代からすれば箸にも棒にもかからないような性能であろうかと思いますが、それまで漫画の美少女をトレーシングペーパーで写し取っていたアナログの極みたる犬神君にとっては魔法の機械でした。

 今は実家にEPSONの『GT−9700』というフラットベッドスキャナがあります。利用頻度はそれほど多くありませんが、それでも紙焼き写真をスキャンしてこのHPで公開する……という作業をするにあたっては、十分すぎるスペックを有していますからね。これからドンドン活躍してくれるだろうと思います。

 ……さて賢明な読者諸君ならお気づきと思われますが(頭文字D風言い回し)、このGT−9700って、紙焼き原稿だけじゃなく透過原稿、つまりネガフィルムをいきなりスキャンして、普通のカラー写真として取り込むことができるんです。ただ、そのためには透過原稿ホルダと言うものを用いなければならず……あいにくと当時、写真をやっていなかった私はそれを紛失してしまったため、取り込むことができないのです。

 まあ、ネガフィルムをそのまま取り込んで、それをPhotoshopのような画像編集ソフトでアレコレしてカラー写真に変換することもできるんですけどね。ただ、一枚一枚そんな作業をするのは面倒くさい。というわけで、これはこれとして共存できるようなものを――すなわちフィルム専用スキャナを買ってしまおう、と思った次第です。


 さてフィルム専用スキャナってどんなモンなのかな? と検索すると、まあ色々と記事があります。それらを一通り眺めると、種類があるような、ないような……。まあローコストなものとハイクラスなものと、それぞれあるわけです。大きな違いとしては読み取り方式でしょうね。CISとかCCDとか、色々ありますが、極論すると安価なものは、箱の上部にデジカメを固定して、それで撮ったデータを云々……という代物のようですね。

 youtubeなんかでは、それと同じ方法で三脚に固定したデジタル一眼レフと画像編集ソフトを使い、スキャナを使わずネガフィルムをカラー写真に変換してしまう猛者の動画を見ることもできます。果てはスマートフォンを利用して自分で同じ方式のフィルムスキャナを作ってしまった人もいるようです。その程度のものを、いくら安価だとはいえ買ってしまうのもね……。

 かといって7200dpiとか10600dpiとか、そんな解像度は必要ありません。私の用途と言えばプリント代を浮かせるためというつるセコ的な動機に基づいたものであり、閲覧するのは主にPCのモニタ。たまにプリントしたいなと思ってもせいぜい2L判がいいところでしょう。それであれば、安価なモデルでも十分実用に耐えるとは思うんですが……。

 結局、私が選んだのはHP(ヒューレット・パッカード)社製のフィルムスキャナ『photosmart S20』という機械です。ヤフーオークションで落札しました。いくらで落札したかは、あえて申し上げません。

 一応、公式ホームページによるスペックを書き出しますと、読み取り精度はネガフィルムの場合2400dpiだそうです。センサはCCDラインセンサ、色諧調はRGB各12ビット入出力だそうです。まあ、そういったスペックを見てアアだコウだ言う人もあるでしょうが、とりあえず本機は1999年当時69800円で発売されたものだということを覚えておいてください。20世紀、90年代のハードなんです。


 標準でバンドルされているのはWindows98のデバイスドライバ。一応xpあたりまでは、それなりにデバイスドライバが頒布されていたようですが、何せ古い機種ですからね。サポート期間終了とともにマニュアルから何から頒布を打ち切り。さらに追い討ちをかけるように、公式ホームページ上でScanners not supported in Windows 10とアピールされていて、Win10ユーザの犬神は使い物にならないゴミを大枚はたいて買ってしまったのか……とあきらめかけました。

 しかしながら、無駄遣いを何よりも嫌う私。そもそも手を出さなければいいとは思うのですが、ともあれこうして手元に来てしまったのだから、何とかそれを生かそうと何度も何度もgoogle検索。ワケのわからないソフトをインストールさせられたり、HP社のFTPサイトへのダイレクトリンクをクリックして500エラーになったり。おびただしい時間と労力を費やしました。

 しかしながら、こちらのサイトで ようやくxp用のドライバ&ユーティリティソフトを手に入れることができました。全部英語ですが、日本語のOSでも問題なく動きました。キャリブレーションがウンタラ〜というメッセージが出ますが、それはキャンセルしても大丈夫です。キャリブレーションという言葉じたい、あまりよくわからないし。


 さて、こうしてドライバ&ユーティリティソフトを導入してしまえば、あとはもう電源を入れてコードをつないでネガフィルムを差し込むだけです。機械の前面にあるスイッチをカチカチと操作して、真ん中の絵柄のところのランプを点灯させ、慎重に少しずつフィルムを差し込めばウイイイーンと飲み込んでくれます。自分のペースで飲み込むので、くれぐれも無理に突っ込むことはしないように。

 そしてプレビューが表示されたら、取り込みたいコマを選択してfinal scanというボタンを押しましょう。"final scan ?" "final scan !" テンテンテン……♪ と、みのもんた氏の如くゆっくりゆっくりフィルムをスキャンすること2分あまり? おそらくあなたが指定したフォルダに、任意のカラー画像が保存されていることでしょう。はい例の音楽! デーンデーンデンデンデンデンデ〜ン!

 ちなみに通常、写真屋さんで現像すると6コマずつカットしてくれると思いますが、この機械は5コマまでしか読み取れません。もう1コマを取り込みたい時は、逆側から差し込みましょう。



 では、大事なことなので、最後に繰り返します。

 Photosmart S20はxp用ドライバ&ユーティリティを利用して、windows 10で動作します。
 Photosmart S20はxp用ドライバ&ユーティリティを利用して、windows 10で動作します。
 Photosmart S20はxp用ドライバ&ユーティリティを利用して、windows 10で動作します。

 Photosmart S20はxp用ドライバ&ユーティリティを利用して、windows 10で動作します。
 

Are you want to use PHOTOSMART S20 on your Windows 10 computer ? Yes, you can ! You get driver and utirity software in this site : 
https://driverscollection.com/?H=Photosmart%20s20%20Photo&By=HP

Install your computer, you can use it !


 (良かった、無駄な買い物じゃなくて……)


  カメラ系コラム『ワンダー・メカニック・ライフ』目次へ

 トップページに戻る