その14 雪の女王の血統――ファミ子と十和田の冬


 えーと……まずは、ご無沙汰しております! もう半年以上もブランクが開いてしまいました。これは本当にごめんなさいです。

 一応ちょっとだけ言い訳をさせてもらうと、やはり現在のお仕事(ホテルのレストラン)はお盆の帰省〜秋の紅葉のあたりが激烈に忙しく、なかなかこうしてゆっくりとテキストを書く余裕がなかったのですね。ま、言い訳ですけどね。

 ただ、こうしてHPを更新することはなくても、ファミ子の付き合いは変わりありません。季節は夏から秋にそして冬に。いかに今年は暖冬暖冬といわれても、私が今いるのは元々いた場所から120kmほど北にある青森県十和田市。歩いて行ける場所にスキー場があるような環境ですから、当然スノーワイパー&スタッドレスタイヤの冬モードになっています。  さて、過去の記事を振り返ってみると冬道のファミ子はどうなのか? というのをあまり詳しく書いていないので、ファミ子の前に乗っていた車(アルト、ワゴンR)のことも交えて少々語りたいと思います。



 言うまでもなく冬道というのは滑ります。しかも新雪、圧雪、凍結と路面状況によって滑り具合も変わってきます。

 個人的に一番苦手なのは「溶けかかった雪が凍結した」状態。大型バスやトラックが踏み荒らしたベチャベチャ雪がカキーンと凍ると、とにかく走りづらいのです。

 先々代の愛車であるアルトはごくごくフツーの2輪駆動車であったため、それはもう大変なものでした。もうまっすぐさえ走れない――と湾岸ミッドナイトの相沢圭一郎のごとく冷や汗をかきながら時速40キロ以下の定速低速走行。それでも常にハンドルをしっかりと握りしめ、小刻みな調整をしてようやく目的地にたどり着く……と、そんな感じでした。

 先代の愛車であるワゴンRは一応4駆だったので多少はマシでしたが、いかんせん「軽」自動車ですからね。4駆だからバッチリ! というほどの安心感は得られませんでした。一回溶けかけた雪に足を取られてハーフスピンした時の恐怖は今でも忘れられません(もし対向車が来ていたら……)。

 その点ファミ子は4駆ですからね。まあ通常は2駆だけど後輪が滑った時に自動的に駆動力がかかるというタイプなんですが……これがまた安心感なんですよね。雪道の山道という、モンテカルロラリーか何かのような道でもヒヤッとしたことがほとんどありません(記憶にないので「まったく」と言っていいかも)。

もちろんランエボやインプレッサはたまたX-TRAILのような本気組にはかなわないでしょうし、そもそも4駆だろうと何だろうとタイヤのグリップを失ってしまえば終わりなので慎重な運転を心がけることは言うまでもありませんが、車両重量や安定性重視のディメンションなどもあって、限界は相当高い気がします。

そこで思い出したのが、以前もこのホームページで書いたBF型ファミリアのCMです。あ、フルタイム4WD仕様の方のね。

その中で「安心も、性能のひとつだ」というキャッチフレーズがありましたが、まさにその通りです。確かに今どきの車のようなコンピュータ制御のハイテクデバイスというわけではありませんが、ファミ子はしっかりと私の気持ちに応えてくれます。すでにオドメーターは14万キロを突破しましたから、この4年間で7万キロほど走ったでしょうか。それでも、まだまだ元気です。

一時は新型ロードスターやRX−8にドキドキし、アクセラスポーツに浮気しようかと思ったこともありましたが、この安心感は何物にも代えられません。何年も着込んでよくなじんだ服のように、改めて私、ファミ子にほれ込んでしまったようです。

来月はいよいよ車検。今度は十和田のマツダさんに持ち込もうかしらん? とかと考えています。以前考えていた「10万マイル」……もう、すぐそこまで来ているような気がします。  
 
 2016年1月25日
 総走行距離 141029km
 
 
 



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