魂動デザインにメロメロメロ〜ウ!?
ーマツダ・ディーラー訪問記2015ー


先日ホイールをBBSに換装し走りの気持ちよさが倍増したファミ子。それまで純正状態を維持し続けることをモットーとしていた私もガラリと雰囲気が変わったことにより、急速に「何かもっと色々チューニングしてみたい」と思うようになって来ました。

もっとも、10年以上前の車だし、それほどアフターパーツが出回っているわけではないし……それにチューニングをすることで車のバランスが崩れて、それによって寿命が縮まるようなことがあったら元も子もありません。ファミ子は別に速く走るために生まれてきたわけじゃないですから、あまり熱くなり過ぎないようにしようと思います。

というわけで、チューニングではなくメンテナンス。先日は潤滑系の洗浄剤を投入したので、今日は燃料系の洗浄剤を投入するべく東北マツダ上堂店さんへ行って来ました。……まあ、出かけた理由はもうひとつあったんですけどネ……。


もとより古くさい旧世紀(2000年式)の車に乗っていて、しかも新車・中古車ともに買う予定のない私にとってディーラーというのは非常にドキドキする場所なんですが、今回訪れた上堂店さんはそのドキドキを10倍くらいに増加させるような雰囲気になっていました。

今この記事を書くために色々と検索してみたのですが、なるほど、これは「新世代店舗」というものらしいですね(2014年7月31日のニュースリリースより)。今年の4月にリニューアルして、盛岡市上堂のお店がその新世代店舗になったという事で……印象としてはトヨタ系販売店に対するレクサス系販売店みたいなものなのかな、と思いました。まあ店先に並んでいたのはCX-3やCX-5、アクセラ、そして新型ロードスターなどおなじみのマツダ車だったんですが。

ジーンズ&サンダル履きという超・ラフな格好では門前払いを食らっても仕方が無いような雰囲気ではあるものの、「まあ明確な目的があるしね」と自分に言い聞かせ中に突入。要件を伝えてキョロキョロしながらアイスコーヒーをいただき待つこと数分……あっという間に作業が終了したので、緊張で倒れる前に出ることができました。

それでサッサと帰っても良かったのですが、この少し前にLOVE!MAZDAさんが地元のディーラーさんに行って新型ロードスターを見てきたというお話をされていたのでね。私もこの目で確かめてみようと思い、表に飾られていたクルマたちを手持ちのカメラで激写してきました。岩手モーターショー’15開幕です。



これがウワサの新型ロードスターです。……こうして実際に見てみて実感したのですが、全体的にすごくショートな感じですね。いつも正面からの写真ばかり見ていたのでBMWでいえばZ4くらいのふくよかさ(ただし色気はコッチの方が上)だと思っていたのですが……数字的には300ミリほども短いようです。

これだけコンパクトな全長の中にSKYACTIVを始めとする最新技術を詰め込み、とってもグラマラスなデザインで包み込んだ姿にもうメロメロです。ボア・ハンコックふうに言えばメロメロメロ〜ゥというやつです。




そんな私に鋭い一撃を食らわしてくれたのが、併設された中古車コーナーにひっそりと佇む純白のサムライ「RX-8」。今のところ史上最後のロータリーエンジン搭載車です。私は東北人なので冬道のことを考えるとFR車はちょっと……となってしまうものの、やはりとっても心惹かれます。

今はアーケードゲーム『頭文字D』で使用するにとどまっていますが、これからもきっと憧れの一台です。もしも雪道の心配をしなくてもいい土地に引っ越すことになったら、その時は全力で積立貯金をして買うつもりですが、今はこうして写真に撮ってため息をつくだけにしておきます。



そしてこれは中古車コーナーの端っこに並んでいた初代アクセラスポーツ。この車のスゴイところは、今時とっても稀有な存在となった5速マニュアルを搭載していること。私もファミ子と出会う前の次期主力愛車計画の選定条件としてMTであることを掲げていたので、これは強く心動かされます(あとの条件は「4駆」で「普通車サイズ」……という、ランエボですか? インプレッサですか? という感じだった)。

年式(H19年式)の割に走行距離も少なく、FFだったらまあ何とかなるかな? ということもあるし、何より諸費用込み車検1年以上ありの状態で68万円! というプライスタグがついていますからね。無理をすればどうにか手が届くわけですから、かなり現実的なレベルで購入を考えてしまいました。


まあ、もちろんアクセラを買うということはファミ子を手放すということですからね。私のファミ子に対する思い入れは、そんなに浅くありません。これが車検切れ2ヶ月前で、しかも継続審査を通すための修理費が50万円くらいかかるからとか、そういう状況であればまた話は別ですが、行きずりの女の子のためにここまで一緒にやってきたファミ子を手放すことはできません。あくまで検討するだけであり、そこから前に踏み出すことはありません。

(決して、グラマーな子にメロメロになり凛とした子に張り切りスポーティな子に胸をドキドキさせながらフラフラキョロキョロする私に対し、ファミ子がラムちゃんのごとく怒っていたというわけではありません)



……ダ〜リ〜〜〜ン!!!(だから違うって)


  *


最後は車サイトらしく、ちゃんと締めます。ロードスターに限らずCX-3/CX-5それにアテンザやアクセラといった新世代マツダの主力車種は、しっかりした基本性能と美麗なボディデザインを兼ね備えた「ケレン味のない」実力勝負の車ばかりだな、と思いました。ハイブリッドとか何とかという後載せの技術で時代に答えるのもひとつの選択だと思うし、それはもちろん大いに結構なことだとは思いますが、そうではなく基本的なところを磨いて磨いて洗練させて創りだすマツダのスピリット。私のファミ子は旧世代のカテゴリに入るわけですが、それでもひとりの『マツダ乗り』として、これからも乗り続けます。

それから、これはもらったカタログで読んだのですが、マツダの社員にも「25年以上初代ロードスターに乗っています」という方がいるのを読んでビックリしてしまいました。そのキャリアからしてみれば、私のファミ子との付き合いはせいぜい3年ちょっと。初年度登録から数えてもせいぜい15年ですからね。

「車って、付きあおうと思えばそこまで付き合えるんだ」

そんなわけで、諸星あたるよろしく次々と新しい車・かっこいい車・色っぽい車に目移りすると思いますが、私はこれからもファミ子と一緒に行きます。そう、私の命が先に尽きるか、あるいはファミ子が先に息絶えるかする日まで……。




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