理想と現実
――ファミリアファミ子、修理への道のり 2014年11月25日


私がどれほど今の車に愛着があるかというのは、こんなホームページをたちあげてアレコレ書きまくっている時点で察してもらえると思うのですが、その一方で今年に入ってから随分と傷つけてしまいました。

左側面をメキメキッとやってしまったのは以前に書いたとおりですが、その他にもバックする時にフロント周りを引っ掛けてしまい、フェンダーを内側から引き剥がしてしまいました。これにより右フォグランプが宙ぶらりんになり、車検が絶対に通らないような状態になってしまいました。

何だって今年はこんなに下手な運転をしてしまうのか。本当にファミ子には申し訳なく思っています。そして、そのことを証明するためにも、何とかして修理し、また綺麗なファミ子に戻してやるしかない! と思い……とりあえず見積りを出してもらうために行ってきました。


最初は大手カー用品店系列の板金修理店。ここでは現車を見てもらい、詳細な見積を後日出してもらうことで終了しました。

そして次に伺ったのが、盛岡市上堂にある「東北マツダ」上堂店。新車をポンと買えるような身分でない私にとっては、ディーラー店というのは非常に緊張するところです。

なんとなくディーラーで修理をすると、完璧なクオリティで仕上げてくれるぶん、高く付く……そんなイメージがありましたが、パッと見ただけでの概算金額は一軒目に行った板金修理店と変わりありませんでした。

ドア2枚、フロント・リアフェンダー、リアタイヤ周りの部品の交換。工賃合わせてだいたい30〜40万円くらい。それがファミ子を完全修理するために必要な費用という事でした。


その時、脳裏に浮かんだのは、この車を買った時のことでした。――その時も従来乗っていたワゴンRを車検に通すため、20万くらいの修理費用がかかると言われ、それとほぼ同額のファミリアファミ子を買ったわけですが、今まさにそれと同じ選択を迫られているのかな……と思いました。

ファミ子に愛着がないわけではありませんが、正直なところファミリアという車は旧世代の車。新世代(アテンザ、アクセラ以降)の車に乗ってみたいという気持ちが、まったくないわけではありません。まあアクセラなんかは少々高級感があって、女神転生風に言えば「今のお前のレベルでは使いこなせない」感があるのですが、デミオなんかはね。特に2代目、3台目はなかなか使い勝手の良さそうなサイズであり、ルックスもいいし、燃費などを含めた中身も随分とよくなっていることでしょう。

実際マツダ上堂店さんの中古車コーナーをツラツラと眺めていると、平成20年型のデミオに80万円弱のプライスタグがつけられていました。一応四輪駆動(e-4WD)で社外カーナビ付き、ETCもあるし、何よりもディーラー認定中古車ならではの安心保証がついています。現行車種だし、ちょっと無理をすれば買えるんじゃないか? と浮気心がムクムクと沸き上がって来ました。

さらに帰宅後、早くも1件目の板金修理店より詳細な見積が出ました! との連絡があり、さてさてと話を聞いてみると、思いの外部品の価格が高かったらしく、ボディ側面の板金修理とパーツ交換に40万、フロントフェンダーの交換に8万強かかるということで、大まかに言って50万程度の金額がかかることが発覚。


車両購入時価格(諸経費込み)    23万円

車検とそれに伴うアチコチ修理費   20万円

ドアとフェンダーとフォグランプ交換 50万円


……頭がクラクラしてきました。20万で買った車を20万かけて車検に通し、さらに50万円の修理をする。「愛があればどんな出費も惜しまない」「傷つけてしまった責任は取る」といったものの、車は機械ですからね。感情のない機械にそこまで投じてどうするの? という意見もあるでしょう。というか、多分、それが正しいでしょう。

正直、あまり現実的でない金額の話です。長期的なビジョンの名のもとに、どこから引っ張ってくるのかわからない+30万円を追加してデミオを買うか! とか、35万円でマツダ・ベリーサがあるぞ!? とか、いやいやネットオークションなら15万円で同型のファミリアS-ワゴンがあるよ……とか……。

非常に混乱しまくった挙句、とりあえずその日は休むことにしました。そもそもワゴンR→ファミリアの時は車検切れ間近だったから早期決断を迫られたわけですが、今の車はまだ1年以上残ってるし。ゆっくり考えればいいじゃん、ということでね。



(で、一晩経った現在このテキストの続きを書いているのですが、「やはりファミ子を直したほうがいいんじゃないか」という気になっています。愛着とか愛情とか責任とか、そういう感情的な要素も3割4割はあるのですが、それ以上にやはり機械としての「信頼性」があるんですよね。マツダ車の信頼性、ファミリアの信頼性、さらに自分がオーナーになってから交換したパーツの信頼性。また過去の素性がよくわからない車をネットオークションで手に入れるよりも、今の車を直して乗った方がいいんじゃないのか? という結論になりつつあります。

そして親父が仕事用の車をよくメンテナンスしてもらっている工場で詳細な見積を出してもらうため、1週間ほどファミ子と離れ離れになった私。その間通勤などで使うために借りたのが、私にとっても思い出深い兄者の愛車・K11型マーチなのでした)




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