踏んでいいですかその代車 「年式不明 ワゴンR(2代目)」/「平成16年式 eKワゴン」





 ファミリアファミ子が車検に出ている間、代わりの車と書いて代車を貸してもらった私。じつに2年ぶりの軽自動車でした。
 
 1回目は年式不明のスズキ・ワゴンR。
 
 ワゴンRといえばかつての私の愛車ですが、今回レンタルで出たのは2代目のようです。・・・・でも、ATのセレクトレバーが床からニョキッと生えていたので、もしかしたら違うかもしれません。すいません、なんかあいまいで。
 
 何せ詳しいスペックとか年式とかを調べる前に返してしまったんですよね。借りた場所から家まで走って(1.5キロくらい)また返しに行って。そんなわけで踏むも何もないんですが、ただハンドルが異様に軽くて怖かったという感想だけはあります。ぜんぜん、前輪の接地感がないというか――よく言えばスパスパと曲がる感じですが、それよりもちょっと怖さが先行しました。
 
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 で、諸手続きを終えて本格的な修理と検査のため置いてきたファミ子の代わりに借りてきたのが三菱eKワゴンなんですが、これがまた・・・・いやはや、なんとも新鮮な感じがしました。
 
 まず驚いたのは、この車、コラムシフト式だったんです。・・・・あれ? コラムシフトでいいんですよね。ワイパー操作レバーの後ろに生えているやつって。
 
 こういったシフトレバーは、その昔親父が仕事で運転していた日産ホーミーやタクシーなんかで見たっきりで、まさか自分で運転する日が来るとは思っていませんでした。そしてそのためにまずDレンジに入れるのも一苦労で、横から回り込んでみたりレバーを握ったままカクカクと揺さぶったり。インパネをガン見して確実にDレンジに入ったことを確認したうえで、恐る恐る走り出すという、免許取りたての女子よりもヒドい有様でした。ワシ、もう10年選手なんですが!
 
 あとはパーキングブレーキが足踏み式なのも新鮮でしたね。グイッと左足で踏み込むとビキビキッ! と、聞きなれたサイドブレーキ・・・・いや、サイドじゃないんですけどね・・・・あの音が聞こえたので、「ああ、ちゃんとブレーキがかかったな」と安心しました。これじゃスピンターンは難しそうですね(※ そういう車ではありません)。
 
 まあ、しばらく乗っているうちに、こういったレイアウトにする理由もわかりました。こうすることで運転席と助手席の間をひとつながりにして居住スペースを稼ぐわけですよね。
 
 
 一応、通勤のために車は必要なので、好むと好まざるとに関わらず結構な距離を走っているのですが、慣れてくるとハンドルの軽さも気にならなくなってきました。・・・・というわけではないのですが、「まあ、こういうものなのかな」と、ある程度それなりに運転できるようになりました。
 
 初めてファミリアに乗った日は、軽自動車と同じような感覚でアクセルを踏み込み、あっという間に70キロくらい出てあわててしまった・・・・という感じでしたが、今回はそれと逆ですね。軽く踏み込んでもビイイイーンと音が響くからビビって浅く踏むと、30キロくらいしか出ていない、と。音に惑わされず、ある程度しっかり踏んでいかないとバイパスの流れに乗るのも大変だな、というのが私の感想です。
 
 なんというか、車というよりももっと別な移動手段というか・・・・アレですか、カタカナ言葉で言えば、シティコミューターってやつですか。近郊から街中に移動するための、つっかけ感覚で乗るもの。一応「車」と名がつくものですが、やはり今の私にとっては魅力を感じません。ランニングコストは比べるまでもなくおトクですけど、やっぱり・・・・ね。
 
 
 とはいえ、こういう車に乗ってれば、2度も貯金ゼロ状態に陥ることもなく暮らしていけるんだろうな・・・・と思った今日この頃です。