3枚目
α−7というカメラ
-旗艦機を超えた中堅機-



 高校時代EOS650でカメラの世界に飛び込んだ私ではありますが、高校卒業からしばらくは、カメラの世界から遠ざかっていました。

 理由は、その頃ようやく出始めた携帯電話の内蔵カメラで間に合っていたから。「わざわざそんなもの振り回さなくても十分」そうなったんです。

 そして、その内蔵カメラで間に合わなくなった時、再び本気の一眼レフがほしいと思いハードオフに行ったのです。

 当時デジタル一眼レフもあったと思うのですが、私の場合やはり高校時代の記憶がありましたからね。当時は備品としてEOSを振り回すことができたものの、それを先輩やほかの人が使っている時に使う自分用のカメラはコンパクトカメラに毛が生えたような、なんともさえない代物だったので、「自分用の一眼レフがほしい!」という憧れがあったのです。ちょうど、中堅クラスの一眼レフであれば数千円! という相場でしたからね。

 候補としてはEOS kissかニコンF60か、はたまたα−sweetかα−9xiか(それはちょっと違うだろう)……と、まあそういったところだったのですが、その中からミノルタを選択したのは、中堅クラスの一眼レフとしては最速の1/4000シャッターを搭載していたから。今だったら恐らく質実剛健ニコンF60をチョイスするでしょうが、初めての自分一眼レフだったので、ちょっと色気を漂わせるα−sweetと付き合うことにしてしまったのです。あ、あと300mm望遠レンズがオマケでついてきたから。

 これはいいカメラでしたね。コンパクトで取り回しも楽だし、広角から望遠まで幅広く対応できたし。シーンセレクト機能を使えば大体の場面で(光学的には)それなり以上の写真が撮れたので、十分に満足していましたが、この頃撮った写真は……花とかネイチャー系が中心でしたが、綺麗なんだけどパッとしないものばかりでしたね。その反省もあって、今は色々考えながら撮っているのですが。


 その後色々あって(過去の記事を参照)本格的にカメラ熱が復活。インターネット上の情報も比べ物にならないくらいあふれかえり、手軽に多くの知識を得ることができるようになりました。現在のもう一台の愛機であるα−7のことを最初に知ったのもWikipediaだし。


 2000年に発売された本機は、Wikipediaによれば「ミノルタ中級機の集大成」であると言います。これ以前には旗艦機として「α−9」があるし、この後も一応フィルム一眼レフが出ていることは出ているのですが、それはどちらかというと初級機または廉価機なのでね。20世紀末のミノルタ社が当時の最新技術をすべてつぎ込んだ名機といえるでしょう。ちなみに日本の記者が選ぶ「カメラグランプリ」を受賞していることから、その評価は間違いないでしょう。

 もちろん、どんなにハイテクが詰め込まれたカメラであっても、日進月歩の進化を続けるデジタルカメラにかなうものではありません。きれいな写真を撮りたいのならデジイチを買えばよろしい。それが合理的というものです。はい、ご清聴ありがとうございました。



 ‥だから なんなんだ‥‥?
 不利なのは 十分承知しているヨ
 お前のいうとおり 銀塩一眼レフで写真撮影はキツい
 α−7+ナチュラ1600でポートレート撮影よりも
 写ルンですで適度なボケフィールを楽しむほうがいいだろう
 でも 銀塩一眼レフなんだよ
 好きなんだよ 銀塩一眼レフが
 オレの波長と銀塩一眼レフが ピタリと合うんだヨ
 EOS650 α−Sweet そしてα−7

 心を込めて写すんだ
 いちばん好きなカメラでいくのが当然だろう


 正直なところ、今はまだこのカメラが持つ機能の30パーセントも引き出せていません。様々なファンクションキー、ダイヤルがいっぱいあり、それらの情報が背面の大型液晶ディスプレイに日本語で説明が表示されるので、本来であれば説明書がなくても思いのまま使いこなせるはずなのですが……ま、これはおいおい使いこなしていければと思います。


  カメラ系コラム『ワンダー・メカニック・ライフ』目次へ

 トップページに戻る