真夏の幻想・炎天下の疾走
――2010年8月4日、秋田港にて



 序:二転三転、そして……



 『海に行きたい』という点においては、弟者も私も一致するところでありました。

 まあ、去年は高校受験のためにあらゆる遊びを自粛させた反動もあるので、今年は思い切り遊ぼうと思い、隣県・秋田県の桂浜海岸へ行き、思い切り海の水に 親しもう! という計画を立てたのですが……。

 今回はまるで2003年の猪木祭り並にプランがコロコロ変わりました(わからない方は金沢克彦氏の名著『子殺し』をご覧ください)。

 最初は弟者とふたりで行こうと思っていたものの、ある日「生徒会の友達も一緒に連れて行っていい?」と言われて。その人数について問い掛けると、私の愛車・ ワゴンRには乗り切らないのでトヨタレンタリースでこの日のために大枚をはたいてトヨタ・ウイッシュを手配する算段を立てたら、その日のうちに「他の人は都合が 悪くていけないらしい」ということになり中止へ。

 さらに、3日ほど前になって、「泳ぎに行くんじゃなくて、釣りに行かない?」と言い出し。

 とにかくイベントを成功させたい犬神は、まるで永田さん(永田裕志。新日本プロレス)のごとくすべての申し出を受け入れ続け、最終的には弟者とその友人2名様で、釣りに行くことに なったのですが、今度はどこに釣りに行くのか決まらない。

 「おれは釣りのことはわからないから、適当に調べておいてくれ」と言ったのに、自分ではろくに調べようとしないので、やむを得ずその場所の調査も私が行い、最終的に 本日を迎えたわけでありまして。

 とりあえず「秋田県 釣り場」というキーワードで出てきた『秋田港』に行こう、ということになり、およそ2時間100キロそこそこの行程を朝6時にスタートで突破、 釣りロマン紀行としゃれ込んだのでした。


 1.こんなトコです秋田港


 一応、私自身の知識を深める意味もこめて秋田港についての概要を書きますが、かつては土崎港と呼ばれ、実に徳川幕府の時代からの伝統を誇る重要港湾であると いいます。

 実際、私たちが行った時も漁船から豪華客船、さらには海上保安庁の巡視船まで、様々な船が行ったり来たりしており、ちょうど着いた頃には巨大フェリーがブオ〜と 霧笛を鳴らしてまるで映画のように日本海の彼方に消えていきました。思わず井上陽水の『積荷のない船』を歌いたくなるような光景でした。

 特に海上保安庁の巡視船をナマで見たのは初めてで、後述しますが大型タイプの船が通り過ぎた時などは、思わずカメラを抱えて全力疾走、直後に頭がガンガンして 熱中症でぶっ倒れそうになるくらい興奮してしまいました。

 まあ、考えてみれば日本海側の重要港湾は、何となく太平洋側よりも密輸とか密入国とかが多そうなイメージ。実際ここで撮影された『アイリス』も、どんなシーンかと 言えばイ・ビョンホンが密航しようとするシーンだと言うし、港に掲げられたスローガンは『防ごう密航』。そういう意味では外国人の犯罪が懸念される場所なんですよね。

 もっとも、そんなことを考えていたのは多分私ぐらいで、弟者とその友人らは手早く釣りざおを用意、大海原……って、モクモクと煙を上げる製紙会社の工場が対岸に あるので、そんな感じではないのですが……まあ、ともかくレッツゴー海釣りと言う感じでした。


 2.『フライト つりたくにこ作品集』感想


 一方の私は、まったく釣りに興味もないしスキルもないので、溜め込んでいた本を読破するチャンスとばかりに、届いたばかりの『フライト つりたくにこ作品集』を読むことに。

 某朝ドラで話題に? とかとオビに書かれていましたが、そんなことはつゆしらず。ついでに言えば私はこの方の作品を1ページも1コマも読んだことがなく、ただ復刊 ドットコムの紹介文『夭折した作家の、幻の作品集!』(ものすごいザックリ)てな内容を読んで、とりあえず買ってしまったのでした。実際、前に同じようなコピーに 乗っかって買った『エリノア』も最高にいいマンガでしたしね。

 で、初期作品から最後の作品までず〜っと通して読んでみて。

 さすがに1ページ目から興味津々物語没入……というわけには行きませんでした。割と冷静に「ほう、こういうマンガを描いていた人なのね」てな感じで、しばらく 読んでいました。

 あまりにも異質で、あまりにも自分の世界と違うから、なかなか『つりたくにこの世界』に入り込むことは出来なかったのですが、中盤以降は結構入り込むことが 出来ました。そして終盤の3作品『R』『海蛇と北斗七星』『フライト』なんかは、その物語のファンタジーっぽさも手伝って、すっかり感じ入ってしまいました。

 夭折したから伝説みたいになって、こんな本が出て、私も興味を持って、好きになったのか。普通に今も生きていたら、好きにならなかったのか。

 そうじゃなかった時どう思っていたのかは、私には想像できないので、「たぶんそう」としか言えません。

 ただ、「もし」を考える余裕があったら、現実に私が感じた心の動き、感動を大事にしたいと思うのです。センチメンタルでもよろしい。同情なのかもしれません。 でも、どんな形でも、これは何度も読みたくなる本です。つい心のどこかに引っかかる部分があって、それを解きたくて、何度も読んでしまう本であると思います。

 そして『エリノア』がそうであったように、私にとっては最高の一冊になるのだろう、と思います。


 3.地上100メートルのトイレ


 さて、炎天下のもと『フライト』を読み終えて、私が向かったのはこの港の敷地内にあってひときわ目立つ高層建造物『ポートタワー・セリオン』。

ポートタワーセリオン(画像が暗いのは携帯カメラの性能)






一応トイレを借りに行く、という名目だったのですが、もちろんそれだけではありません。秋田港のシンボルとでも言うべきこの塔を昇り、最上階に待ち受けるビッグフライを 倒すのです(それはハイドライド3だ)。








 1階から最上階までは、直通のエレベータで行きます。その時、たまたま親しげに話し掛けてきたオバサンと一緒に乗ったのですが、その人は何と浜松から豪華客船 『にっぽん丸』に乗ってやってきたと言います。

 「へえ〜そうなんですね〜」とかと相槌を打っていたのですが、それはもちろんオバサンの話がどうでもいいというのではなく、豪華客船でクルーズをしている人が 現実に目の前にいることに対する素直な驚きでした。私の場合豪華客船といえばタイタニック世界一周旅行、要するに海外のイメージだったののでね。

 正直、「何しに来たんですか」って聞きたいような気持ちでした(笑)。

 まあ、それはともかく、このハイスピード時代にのんびり船旅なんて、さぞかしお金とお暇をお持て余しになっちゃってるんでしょうね、という貧乏根性丸出しの嫉妬が まったくないわけではありませんでしたが、ひたすら素直に感じ入りつつ、短い会話を終えたのでした。


 最上階の展望台は、360度全方位のガラス張りパノラマ世界でした。外側から見た時の不思議なデザインもかっこいいのですが、内側から見ても、海を見たり街を 見たりと退屈しません。私はとりあえずトイレに行くため、という名目だったので、あまり長い時間景色を眺めることが出来なかったのですが……なかなかすばらしい 施設でした。

 しかも、これだけの景色が無料で見られるというからタマラナイ。もっとも、そのオバサンがバスの運転手から聞いた話として私が聞いたところによれば、そのためか 毎年数億円の赤字が出まくる、秋田市民にとってはむしろトンデモナイ建物だそうです……(運転手さんいわく「前の市長が勝手に建てた」とか・笑)。

 でも誰がどう見たって目を引く建物ですし、私たちのように全国から来るお客さんを呼び寄せなくちゃいけないから、このまま続けなきゃいけない……ということだ そうで……まあ、そういった秋田市の事情はさておき、素直に景色を楽しみ、ついでにその下のフロアでやっていた『大森山動物園の歴史』などを眺めて、もちろん 当初の目的も果たして、その塔を後にしたのでした。


 4.日差しは強し、でも読めよ男子


 『フライト』を読み終えた後は、森見登見彦先生の『夜は短し歩けよ乙女』を手に。

 『四畳半神話大系』でガッチリ大好きになってしまったものの、残念ながらこれを読み終えてしまったので、今度はこちらを読むことにしたのですが、樋口さんとか 羽貫さんといった人物が出てくると、いきなり気持ちがうきうきしてきました。前日談なのか後日談なのか、それとも外伝なのかパラレルワールドなのかわかりませんが、 とにかく知っている人が出ているので、最初の数ページですぐにどっぷりはまってしまったのでした。

 それでなくても町田康氏をほうふつとさせるような、一見小難しいように見えて、それでいて小気味よいリズムの森見先生の文章が大好きなので、これはものすごい 集中力でグイグイと読み進めました。まだ途中ですし、『四畳半神話大系』と合わせてきちんと感想を書きたいので、これ以上の詳細な話は割愛しますが、やっぱりこれも すごく面白い感じです。あっ、「どこが」なんて突っ込まないでくださいね。これは色々なものを強引に結び付けたがる犬神が、勝手にそう思っているだけですから。

 とりあえず第1話『夜は短し恋せよ乙女』をいっぺんに読み終えた頃、釣り糸をたらしていた若人たちがどうなったかな? と思いふと目を向けると、うーむ…… やや不調なようです。釣果は弟者の友人たちがそれぞれ一匹ずつ、そして当の弟者はいまだボウズという状況。ふむう。

 もっとも、その頃には時間も時間だったので、とりあえず昼飯を食べようと言うことを提案。ちょっと空気を変えて後半戦に行こう、ということで港内にあるファストフード に行くことにしたのでした。ちなみにこれに関しては、一番の年長者として4人分のメシ代を負担しなければいけない犬神自身の計算があったことも、付け加えておきます。


 5.それでも名物? を……


 ファストフードとはいったものの、もちろん全国チェーン店の、そう言った意味でのそれではなく、よくデパートの1階とかにある……自分でトレーを持ってきて、 食べ終わったらまた返して……という形式のやつです。そのため、最低限の「ここじゃなきゃ食べられない感」を感じさせるような品揃えでありました。

 そんな中、犬神はなぜか妙にプッシュされていた『酒粕ラーメン』をオーダー。塩味と謳っていたものの、見た目にはとんこつラーメンのような色合いのそれを、下鴨(だったかな) にあるという、猫からダシを取っているという噂の屋台ラーメン(通称『猫ラーメン』)を食べている想像をしながら平らげました。ちなみに弟者はスタンダード 極まりない『醤油ラーメン』を、そして弟者の友人らは『稲庭うどん』を食べていました。

 あとは、全員でフリードリンクを飲みまくりました。ミニッツメイドとウーロン茶しかない、少々寂しいドリンクサーバーではありましたが、とりあえず 各自、コストに見合ったまたはそれ以上の量を飲み尽くしました。まったくケチな野郎どもではありますが、まあ実際に金銭的負担をしていた人間からすれば、十二分に 満喫していただいた方が、嬉しいのは言うまでもありませんが。


 6.天啓!?


 午後からは、まあ随分のんびりしたテンションで開始(特に弟者が)。あんまり釣果が期待できないゆえ、みたいなのですが、これではいかに傍観者とはいえ犬神も ちょっと面白くない。例によって『夜は短し歩けよ乙女』の続きを読んでいたものの、猛烈な照り付けにいよいよ脳も焼かれてしまったのか、ふとカメラを手に周辺を とぼとぼ歩くことに。

 「考えてみれば、これが20代最後の秋田港なのだ」

 と思うと、なんだかじっとしていられなくなったのです。

 とりあえずセリオンを、私が見た秋田港の風景を、モクモクと白煙を上げる対岸の製紙工場を。私が10年と少し前に所属していた写真部の顧問に叱責されそうなくらい 面白みも何にもない、「見たままの景色」ではありますが、技術もセンスもないのだから、とりあえずそれでよろしい。私がその写真を見てその時のことを思い出せれば いいのだから。

 そうやって数枚の写真をパチパチ撮っていたのですが、ふと海上保安庁の巨大巡視船が洋上を滑っていくのを見て、じりじりとくすぶっていた脳髄がついに自然発火。 カメラを両手で支えながら全力疾走してその船を追いかけ、近づいて何枚か写真を撮りました。既に書いたように、本物の巡視船をこうやって見るのは初めてであって、 とにかくそれだけでテンションフォルテッシモだったのです。

 で、数枚その巡視船の写真を収めた後、ふと私が立っている場所から少し離れたところにあるフェリーターミナルに停泊していた豪華客船(と思しきもの)が気になり、 ふらふらとそちらへ徒歩で移動。これまた見たことのないフェリー乗り場などを撮影しながら、ついに豪華客船「にっぽん丸」を間近に見ることになったのでした。


 7.圧倒的存在感に興奮、そして感動


 

よく考えたらこの日は、秋田最強のお祭り『竿灯祭り』があるんですよね。

 そしてこの記事を書いている最中、「にっぽん丸」について調べていると、以前にもこの竿灯祭りを見るためのツアーが組まれていたらしく、その方のサイトに船の中の こととかが仔細に書かれていました。

 まあ私ごときがその船内に足を踏み入れることは未来永劫ありゃしねぇと思うので、そういったことに関して詳細に触れることはしません(出来ません)が、想像通りと言うか 想像以上というか、まあいいんじゃないっスか。

 って、こんなことを書いているのですが、3年前に呉港に行った時もそうであったように、内陸に住む犬神にとって「大きな船」というのは漁船だろうと上海行きのタンカー だろうとそこに浮かんでいるだけで、何となくドキドキしてしまいます。

 まして豪華客船なんて、『クイーンエリザベス2』と『飛鳥』ぐらいしか知らないし、そのうち見たことがあるのは後者だけだし、 それだってもう20年近く前のことだし……といった具合で、この際手が届きそうなくらい間近に見ることが出来たので、それでよかったのです。

 「こんなに天気がいいのだから、やっぱり海で泳ぎたかったな」

 という気持ちが、ないわけでもなかったのですが、今日こうして来なければ『にっぽん丸』に出会うこともなかったし、あそこで浜松から来たというオバサンと話す こともなかったし。ついでに言えば午前中、潮風に吹かれたせいで髪をパンキッシュに逆立てつつ『つりたくにこ作品集』を読むのも、『夜は短し歩けよ乙女』を読むのも、 やっぱり今日ここに来たからなんだよな。

 ……2年前は身体で海を感じ、夏を味わったのですが、今年は頭半分身体半分。ついでに強烈な日差しの力も借りて、真夏の思い出をガッチリ焼き付けることが出来たのかな。

 『にっぽん丸』に背を向け、防波堤沿いを歩きながら、そんな風に思ったのでした。


 8.それでも名物をAgain


 まあ精神的にはよかったのですが、真夏の暑さの中で全力疾走したこともあり、頭がちょっとガンガン痛くなってきたのでクールダウン。秋田名物『ババヘラアイス』 を食べることにしました。

 岩手にも『盛岡あいすくりん』というものがあるのですが、秋田は秋田でこういうものがあるのだからね、ちょっと食べ比べてやろうと思いまして。まあ、それでなくても 冷たいものを身体が求めていましたしね。

 チェーン店のごとく、同じような赤と黄色のパラソルを掲げたオバサンにオーダすると、大きな冷凍庫? から淡い黄色とピンクのアイスクリームを削り取り、これを コーンの上に撫で付けてくれました。

 この猛暑のため、手渡してもらって間もなくアイスが溶け始め、慌ててなめまわしたのですが……なるほど、これは確かにオイシイ。ま、まあ盛岡に比べれば……ね。 少々落ちますけどね、け、結構いいんじゃないですか?

 ともかく少々手がベタベタになったものの、身体はおかげさまで大分、冷えました。ある程度なめるとコーンの中にアイスがずどんと落ちるので、ソフトクリームの ようにコーンの奥までクリームが詰まっているようなお得感が味わえたのもよかったです。1個200円なり。


 9.そして私たちは行く


 午後3時。miuで水分補給しつつ弟者らと再合流。なにやら途中で針が切れてしまって、車に戻ったら誰もいなくて、結局それ以上の釣果は上がらなかったとか。

 うーむ、それはちょっと残念な結果でありましたし、申し訳ない気持ちがないわけでもありませんでしたが、まあ釣りに行きたいっていったのはキミだしね。と、 声に出さずに思いつつ帰途に着いたのでした。

 帰りはさしもの猛者たちも軒並み爆睡モードに。やっぱりそうなるよね。そうなるよね。


 で、帰り道を爆走しながら、今日こうしてテキストにするために一日の総括をしていたのですが、みんなはどうだったんだろう。まあゼロではないにしても、 釣果は少なかったからな。でも結構、アレコレ言いながら楽しんでたみたいだしな……。

 でも、個人的にはすごく楽しかったです。弟者らとは13年も離れているものの、みんなで同じ海を見たり、ゴハン食べたり。ついでに行き帰りの車中でアニソンを 聴きまくって、私と言う人間を十分にアピールすることも出来たし(?)。

 あの時セリオンで出会ったオバサンに再会することは、きっとないでしょう。『にっぽん丸』を目にするチャンスも、ないんじゃないかなと思います。さらに言えば、 こうして秋田港に来ることも、これから何度あるのか……。

 でも、やっぱり、みんなで行くのはとても楽しい。同じ時間を共有できたのは、本当に貴重な体験でしたし、これがきっかけで2度目3度目につながればいい。そう思います。




 EX.新たなる、古きよき思い出

 帰り道、これまたトイレに行きたいと言う名目で立ち寄ったのは『雲沢観光ドライブイン』。

 角館市の国道沿いにあるこの場所は、それこそ20年ほど前はレトロゲーム、レトロ自販機などが建ち並ぶ、1970年代の空気がそのまま残っているような不思議世界でした。

 2年ほど前に行った時、あまりの変貌振りにメタメタに打ちのめされた記憶がまだあったのですが、その ダメダメ感を再確認するのが目的でした。

 ところが、それまで爆睡モードに入っていた弟者らが目ざとくゲームの筐体を発見し、車から降りてきまして。

 パチスロと麻雀しかないからね……と思いつつ缶コーヒーを飲んでいると、なぜか『パックマン』が稼動している筐体を発見。よく見てみるとそれはひとつの筐体に 『ドンキーコング』『ゼビウス』など往年の名作ゲームが詰め込まれ、それをソフトウェア的に選んで遊ぶことの出来るという夢のマシンでありました。

 私たちはとりあえず『ドンキーコング』『ドンキーコングJr.』などをプレイしましたが、あえなく2面で撃沈。あれ、こんなに難しかったっけ?(苦笑)

 それ以外に弟者は、謎のカンフーゲームを遊んでいました。これはカンフーなんとかというタイトルで、犬神もまったく知らないゲームでした。内容的には『西遊 降魔録』みたいな感じで、別な段から降りてくる敵をキックで倒していくゲームで、プレイヤーは4発まで相手の攻撃に耐えられるのですね。

 ゲームを進めると、妙に耐久力のあるやつだったり、女拳士が出てきたり、さらに火を吹いてくるやつが出てきたり。なかなか奮闘していました。

 タイトルをちゃんと覚えてこられなかったのが残念でありますが、それでも、こうしてまたレトロな時代にひたれるのが、すごく嬉しかったです。みんなで筐体を囲んで ワイワイ騒いだのも、すごくよかったですしね。

 雲沢観光ドライブイン、やはり犬神にとっては、秋田最強の観光スポットのようです。


     



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