2023年の「このホームページというものについて」


 1999年6月にインターネットの世界に足を踏み入れ、翌2000年にホームページというものを開設しました。

 その頃は今でいうSNSのような感覚で情報発信する個人ホームページというのが流行っていて、私も兄に薦められて開設したのですが、何を書けばいいのかわからない、と相談したところ、

 「自分が好きなことを、何でも書けばいいんだ」

 そういうことで、当時自分が好きなもの(猫、少女、トランスミュージック)をまとめたホームページ『猫と少女のトランス』がオープンしました。

 内容は自分が好きなものを語ったり、日記を書いたり、そんな感じで結構楽しんでいましたね。誰が読むともしれませんが、環境さえ整えば無料で自分なりに世の中に発信するという作業はなかなか楽しかったです。

 
 2005年頃にブログを開設すると、日記はそちらに移行。「やはり何かに特化した内容じゃないとな」と思い、車に関することと旅行記めいたこと、さらにブログよりも少し重めの読書感想文……と、ほぼ現在の形になりました。

 その後私も歳を取り、結婚したり離婚したりお酒とか煙草とかクスリとかに手を出したりと惨憺たる日々を過ごしてきました。ブログの更新も月に数回、ホームページに至っては年に数回という有様です。タイトルも変わったし、プロバイダの都合ではありますが、アドレスも何度か変わりました。

 それでも閉鎖せずにやっているのは、なんだかんだでやっぱり「ホーム」ページだからなのかもしれません。ブログは文章を書いたりまとめたりするのに特化していて、日付をさかのぼって検索する時にすごく便利だし、Twitterの速報性と発信力は言うまでもないですよね。それに対してホームページの意味は? というと……そう、「ホーム」なんです。私にとっての、はじまりの場所。

 「こうなったら、行けるところまで行ってやろう。
どうせやるなら、せめて誰でも読めるようにしておこう」

そう思って今回、スマホというのが存在していなかった時代の(きわめて読みづらい設定だった)コンテンツを整理しました。一番古いのは2007年。私がまだ20代だったころの記事です。

そんなわけで。ほとんど白いご飯にゴマ塩を振りかけただけのような場所ですが、おいしく召し上がっていただければと思います。よろしくね。

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